自社のサイトへの訪問数を増やすためには、Googleなどの検索エンジンで上位に表示させるためにはSEO対策を欠かすことはできない。そう考える企業は多いでしょう。しかし、実際にSEO対策ができていない、やっているけれど効果を感じられない、ということもあるでしょう。
また、SEO対策は必要だという意見があれば、SEO対策は意味がないという意見もあり、専任の担当者がいない場合や専門の会社に委託していない場合など、実際に何が正解なのか迷ってしまうこともあるかもしれません。
そこで、改めてSEOとはどのようなものかをおさらいすると同時に、小手先だけに頼らない、本当に必要なSEOの対策にはどのようなものがあるのか、ご紹介します。
◆SEO対策とは?
SEOとはSearch Engine Optimizationの略で、これには「検索エンジン最適化」という意味があります。SEO対策は、Googleなどの検索サイトから、WEBサイトへの訪問数を増加させるための戦略のひとつであり、検索エンジンがそのWEBサイトを高く評価すればするほど上位に表示され、ユーザーが検索したときに、見つけられやすくなります。
たとえば、あるキーワードで検索した場合、1ページの上位に表示されたサイトは、ユーザーに見てもらえる可能性が高くなります。逆に、2ページ目や3ページ目に掲載されても、なかなか見てもらえないということがあります。
◆SEO対策で本当に大切なこと
SEO対策には、タイトルタグの最初のほうにキーワードを入れる、被リンクを増やす、サイト内の文字数を多くするといった、さまざまなテクニックがあると言われています。しかし、Googleのアルゴリズムは常に見直され、どんどん変わっていて、テクニックだけに頼ってSEO対策をしていると、アルゴリズムの変更で、急に順位が下がってしまうという可能性もあります。また、アルゴリズムが変わるたびに対策をするのも大変なことでしょう。
実は、SEOの対策には、そういったテクニックよりも大切なことがあります。それは、コンテンツの内容です。
大きく3つをご紹介しましょう。
1)サイトに掲載されているコンテンツが「ユーザーファースト」であるかどうか
例えば、記事の中にキーワードを何パーセントくらいいれるとSEO対策になる、といったことが重視されていたこともありますが、そこにこだわりすぎてしまい、読む人にとって違和感があったり、読みにくい文章になったり、ということがありました。サイトに掲載するコンテンツは、読む人が求める有益な情報が、わかりやすく書かれているという「ユーザーファースト」であることが大切になります。
2)オリジナルのコンテンツであるかどうか
サイトに掲載するコンテンツの価値を高めるために必要なのが、どこでも見られる情報ではなく、オリジナルコンテンツであるかどうかです。例えば、自社製品の開発秘話や、専門家にインタビューした記事なども、独自性のある内容だと言えるでしょう。
3)E-A-Tを兼ね備えているかどうか
Googleが良質なコンテンツかどうかを見定めるための指針として「E-A-T」があります。自社のコンテンツが、この「E-A-T」を兼ね備えているかどうかを確認しましょう。
それぞれ、以下のような意味があります。
●E=Expertise(専門性)
専門店のようなショップや、一つのことに特化したコンテンツなど、専門性があるかどうか。
●A=Authoritativeness(権威性)
サイトの運営期間が長い、被リンク数が多い、または資格や経験のある専門家が発信しているかどうかなど、権威があるかどうか。
●T=Trustworthiness(信頼性)
サイト運営者の情報や情報提供者の情報が公開されているかどうかなど、信頼性が高いかどうか。
コンテンツを作成する際に、E-A-Tについて意識するかどうかで、SEO対策に違いが出てくることでしょう。
いかがでしたか?検索エンジンでの表示順位を上げるため、SEO対策とされるテクニックを駆使することも決して無駄なことばかりとは言えません。しかし、良質なコンテンツとして、長く高く評価されるために必要なことは、「読む人にとって有益で信頼性のある情報を、わかりやすく提供する」ということに他ならないでしょう。SEO対策の結果が出ていないと感じたら、一度コンテンツの内容について見直してみるのもいいかもしれません。