LINEは2022年の4月時点での利用者が9,000万人を超えたとされており「日常的にLINEを使っている」という人も多く、企業がマーケティングに利用することも増えています。その中で、手軽で利便性が高いことから注目が高まっているのが、LINEミニアプリです。LINEミニアプリとは、LINE上でさまざまなサービスを簡単に提供することができるプラットフォームのこと。ユーザーとしても、新しいアプリケーションをダウンロードする必要がなく、普段使っているLINE上でさまざまなサービスを受けることができるというメリットがあります。LINEミニアプリとは?どんなことができるのか、などをご紹介します。
◆LINEミニアプリとは?
LINEミニアプリとは、2020年7月にリリースされたLINEが提供するミニアプリです。企業や店舗が、ユーザーに情報やサービスを提供する際、何かしらのアプリケーションをダウンロードして使ってもらうということもありますが、企業としては、アプリケーションを開発するコストがかかり、ユーザーからすればダウンロードする手間がかかるという点がデメリットでした。
LINEミニアプリを使えば、企業や店舗は新しいアプリケーションを開発しなくても、LINE上でユーザーにさまざまなサービスを簡単に提供することができるため、開発コストを抑えることができます。ユーザーは、アプリケーションをダウンロードする必要がなく、LINE上で気軽にサービスを受けられるという利点があることから、注目が高まっています。
◆LINEミニアプリでできること
LINEミニアプリは、デジタル会員証の発行、予約や順番待ちの受付・呼び出し、整理券の発券、店内注文などさまざまなサービスに連携しています。
たとえば、アパレルなどの店舗が会員証を発行して、来店するごとにポイントが貯まるようにしてリピートを促したり、飲食店などが来店の予約を受け付け、席が空いたら呼び出して店内での待ち時間を短縮したり、ファーストフード店などでテイクアウトする際、モバイルオーダーに対応し決済までアプリ内で行ったり、といったことが可能です。
◆LINEミニアプリとLINE公式アカウントの違い
企業や店舗が情報を提供するために、LINEの公式アカウントを開設していることも多くあるでしょう。LINEミニアプリは、LINE内のアプリケーションから簡単に利用ができますが、LINEの公式アカウントは、ユーザーが友だち追加をしてはじめて利用できるようになります。また、公式アカウントからはメッセージを配信することができますが、LINEミニアプリからはメッセージを配信することができません。
それぞれ役割が違うことから、LINE公式アカウントのメニューの中から、LINEミニアプリを起動してもらう、LINEミニアプリを使う際に、公式アカウントが友だち追加されるようにするなど、LINEミニアプリとLINE公式アカウントを組み合わせ、より効果的に利用されることもあります。
いかがでしたか?LINEを使っているユーザーが多いことから、LINEミニアプリをうまく活用することで、企業側は低コストで、多くのユーザーにサービスが提供できます。また、ユーザー側とすれば、ダウンロードという面倒な行為をせずに、店舗や企業のサービスを受けることができるというメリットもあります。他社との差別化がしにくい、というデメリットはあるものの、今後もますますLINEミニアプリが広まっていく可能性もあるでしょう。自社のマーケティングで生かせることはないか、考えてみるのもいいかもしれません。