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見込み客を顧客へと成長させる!ナーチャリングとは

企業が顧客を獲得し、長く売り上げをあげていくために必要なマーケティング戦略のひとつに、ナーチャリングがあります。ナーチャリングとは、マーケティングにおいては「顧客育成」という意味を持ちます。見込み客を育てて将来的に購入や成約につなげたり、既存顧客を育てて継続して売り上げをあげたり、優良顧客をさらに育て自社のファンになってもらったり、といった効果が見込めます。

そこで、ナーチャリングとは?なぜ今ナーチャリングが必要なのか、そのメリットなどをご紹介します。

 

◆ナーチャリングとは?

 

ナーチャリングには「育成する」という意味があり、マーケティングの世界では「顧客育成」という意味で使われています。特に、見込み客(リード)を育てる場合、リードナーチャリングと呼ばれることもあります。

ナーチャリングの大きな目的のひとつは見込み顧客を新規顧客へと育てるということですが、ほかにも既存顧客を育てて定期的に購入する優良顧客へ引き上げる、優良顧客をさらに育てて口コミをしてくれるような自社のファンになってもらう、といったことがあります。

 

◆ナーチャリングが必要な理由

 

企業のマーケティング活動において、なぜ今ナーチャリングが必要だとされているのでしょうか。

インターネットの普及により、顧客は多くの情報を簡単に比較・検討できるようになりました。同時に、企業側としては商品やサービスの差別化が難しくなってきています。そこで、ひとりひとりに合わせた最適な情報を届け、コミュニケーションを取ることで、じっくりと見込み客を育て、購買につなげる必要が出てきています。

 

また、新規顧客を獲得するためには、既存顧客に販売するよりさらにコストがかかりますが、ナーチャリングすることで、すでにアプローチであるが契約に至らなかった、または一度購入してからしばらく購入がないという、休眠顧客を掘り起こすことも可能です。一度アプローチをした顧客はもともと情報を持っているため、新たな見込み客よりも効率的にアプローチすることができます。

 

◆ナーチャリングの方法

 

企業が見込み客にアプローチし、育てるための方法として、以下のようなものがあります。

 

○Web上でトラッキングする

見込み客がWeb上でどのような行動をとるのかトラッキングし、どのような経路でサイトにたどり着いたのか、サイトのどのページをどれくらいの時間見たのかといった情報を得たうえで戦略を練る。

 

○ステップメールを配信する

見込み客の心理に合わせてシナリオを作ったメールを送ることで、段階を踏んで商品やサービスの良さをアピールする。

 

○メールマガジンやホワイトペーパーの送付や、SNSでの発信

メールマガジンやホワイトペーパーを定期的に送付したり、SNSで発信したり、セミナーなどを開催することで、見込み客と何度も接点を持つ。

 

ナーチャリングにより、「物やサービスを購入しよう」という見込み客の意識を高め、最終的に購入につなげていきます。

 

◆ナーチャリングのメリット

 

ナーチャリングを行うことは、中長期にわたりじっくりと信頼関係を作ってから購入につながることから、自社のブランド価値が浸透し、顧客との信頼関係が強くなるというメリットが考えられます。また、顧客を優良顧客やファンに育てることができれば、長期的な売上の確保につながるというメリットもあります。

また、一度アプローチして購入に至らない休眠顧客に対しても、ナーチャリングによって適切なタイミングで定期的にアプローチを行い、顧客へと引き上げることができるのも、メリットと言えるでしょう。

 

 

いかがでしたか?ナーチャリングは、顧客とのつながりを強くし、欲しいという顧客の意思を高め、購入につなげるという、有効なマーケティング手法と言えます。ただし、顧客との密な関係づくりは一朝一夕ではできないため、すぐに効果が出るというよりも、中長期で考える必要があります。企業の長き繁益のためにも、ナーチャリングを取り入れてみるのもいいかもしれません。

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いまさら人に聞けないMA・SFA・CRMの違いとは?

マーケティングや営業支援を行うためのマーケティングツールは、ちまたに数多くあります。その中でも、よくつかわれているツールには、MA(マーケティングオートメーション)・SFA(セールスフォースオートメーション)、CRM(カスタマーリレーションシップマネジメント)の3つがあります。

これらは営業やマーケティングに関連するツールという共通点はあるものの、ツールごとに特徴があり、それぞれ役割や機能が違います。今回は、MA・SFA・CRMの特徴と、違いについてご紹介します。

 

◆MAとは?

 

MAとは、マーケティングオートメーションの略で、企業のマーケティング活動を自動化するためのツールです。主な機能として、見込み顧客の情報管理やメール配信、Webアクセス解析やSNS支援などがあります。

MAには、見込み顧客を獲得し、そこで得た情報をもとにメールマーケティングなどで属性や行動を分析し、購入意欲の高い見込み顧客を選別するという役割があります。

購入意欲の高い見込み顧客を優先的に抽出できることから、効率的に営業をするための土台作りとも言えるでしょう。

 

◆SFAとは?

 

SFAとは、セールスフォースオートメーションの略で、営業支援システムと呼ばれる、企業の営業活動を支援するためのツールです。主な機能として、顧客管理やタスク管理、商談履歴の管理、見積書などの作成などがあります。

SFAを使うことで、商談が開始した時点から成約するまでの進捗状況やプロセス、商談内容などが見える化し、より効率的に営業を行っていくことが可能になります。また、営業担当者の管理もできます。

効率的に売り上げを上げるための核となるツールと言えるでしょう。

 

◆CRMとは?

 

CRMとは、カスタマーリレーションシップマネジメントの略で、顧客関係管理という意味があります。主な機能として、顧客情報管理や行動履歴の管理・分析、メール配信、アンケートなどフォームの作成などがあります。

CRMのメインの役割とされるのは、顧客に寄り添ったアプローチをし、商品やサービスを購入してくれた顧客の満足度を上げ、長期的に関係を継続していくことです。

将来に向けて顧客との関係を維持する要となるツールとも言えるでしょう。

 

◆3つのツールの違いは?

 

MA・SFA・CRMの3つのツールは、マーケティングや営業活動に使えるという点が共通しています。

しかし、それぞれに役割や特徴、機能が異なります。

MA⇒優良な見込み顧客を育成し抽出するツール。主に、マーケティングの段階で使う。

SFA⇒営業活動の効率化と状況把握を行い、成約率を上げるツール。主に、営業活動を行うときに使う。

CRM⇒顧客満足度を上げ、一度購入した顧客を優良顧客に育てるツール。主にサービスのリピートにつなげるときに使う。

 

それぞれのツールができることを知り、マーケティング活動を円滑にするためにどのツールが必要なのか、考えて導入するとよいでしょう。

 

 

いかがでしたか? MA・SFA・CRMは、営業やマーケティングを支援するツールですが、それぞれに役割があり、何をしたいかという目的によって使い分ける必要があります。また、これらを連携して使っていく場面も出てくることでしょう。今、自社にはどんなツールが必要なのか、より効率的にマーケティングを行うためには、どのツールを活用するのがあっているのか、今一度検討してみるのもいいかもしれません。

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採用に大きく関係するSDGsは?

近年、国内での認知度が高まり、多くの企業がSDGsに取り組み始めています。SDGsは、「誰一人取り残さない」ことを誓った、発展途上国から先進国まで、すべての国が取り組むべきとされる持続可能な開発目標です。そのSDGsには働く人々に関連する目標もあり、人事が担当する採用にも大きくかかわってきています。そこで、採用に向けてなぜSDGsに取り組むべきなのか、どういったSDGsに着目し、どのように取り組めばよいのか、人事や採用の観点からSDGsについてご紹介します。

 

◆SDGsとは?

 

SDGsは、Sustainable Development Goalsの略で、「持続可能な開発目標」という意味があります。国連に加盟している193の国が、2030年までに「持続可能でよりよい世界を目指す」という国際目標として、2015年9月に行われた国連サミットにおいて採択されました。17のゴールが制定されており、近年では日本でも数多くの企業がSDGs達成のための取り組みを行っています。

 

◆SDGsと採用の関係

 

SDGsには、環境問題や人権問題など、今ある問題を解決していくための、さまざまな目標があります。各企業は、SDGsの目標の達成に貢献する、SDGsに取り組んでいることで企業価値を高める、企業の持続可能な成長を促す、といったさまざまな理由から、目標を決めてSDGsに取り組んでいることでしょう。しかし、SDGsを意識しているのは企業だけではありません。就活する学生や転職を考える社会人も、「SDGsに取り組んでいる企業か」、「どんなSDGsに取り組んでいる企業なのか」といったことを意識し、企業選びの条件のひとつとして考えるようになってきています。つまり、SDGsと採用は大きく関係があると言えるようになってきました。

 

◆人事が意識すべき採用に関連するSDGsは?

 

企業がSDGsを推進することで、働く環境が改善したり、やりがいが生まれたりすることにより、「この企業で働きたい」と思ってもらったり、従業員のモチベーションが上がるという効果もあると考えられます。

SDGsの目標の中から、採用に関連すると思われる3つの目標をご紹介します。

 

●③すべての人に健康と福祉を

 

私たちが、モチベーション高く効率的に働くためには、心や体が元気かどうか、ということが大きく左右するでしょう。職を探している学生や社会人にここで働きたいと思ってもらうためには、働く人々の心身の健康のための制度の整った企業であることも大事なことでしょう。例えば、負担になるほどの過剰な残業をさせない、有給が取りやすい環境を整える、実際に有給が消化されている、健康増進のための福利厚生を用意している、健康診断や人間ドッグなどの健診に関する費用を負担する、といったことが考えられます。

 

●⑤ジェンダー平等を実現しよう

 

性別によって格差を作らないことも、企業の大きな課題のひとつです。女性であれ、男性であれ、性別に関係なく、雇用機会、雇用条件、賃金などを平等にする必要があるでしょう。男性の育児休暇取得の促進や、女性管理者を増やすための制度を整える、といったことが考えられます。また、性的少数派であるLGBTに該当する人々に配慮した職場環境づくりをすることで、より多くの人に選ばれる可能性が広がるでしょう。

 

●⑧働きがいも経済成長も

 

働く人々の職場環境を整えることも、人事の重要な役割のひとつでしょう。働く人々がそれぞれに働きがいをもち、積極的に業務に取り組むことは、企業にとっても生産性の向上につながります。年齢や雇用形態、障がいの有無にかかわらず、仕事に取り組む姿勢やスキルを正当に評価する、同一労働同一賃金を適用するといった平等な待遇の用意や、時間外労働の短縮、職場内での問題のための相談室の開設、といったことも、職探しをしている人から選ばれる要因となることでしょう。

 

 

いかがでしたか? 就職先を探している人が企業を選ぶ際「企業がどのようなSDGsに取り組んでいるのか」ということが、基準のひとつになることもあるようです。人材を確保し、働く人の環境を整える役割のある人事は、採用についても考慮し、SDGsに向き合う必要もあるでしょう。自社にはどのようなSDGsが必要なのか、どんなSDGsに取り組むべきなのか、今一度考えてみてもいいかもしれません。