ブログタイトル

お知らせ

PPAPとその問題点とは

PPAPとは、文章ファイルなどを送る際、先にパスワード付きのZIPファイルをメールで送信して、あとからパスワードをメールで送信する手順のことです。長らくこの方法が当たり前のように使われてきましたが、セキュリティ面で問題があるということで、政府が2020年11月に中央省庁での利用を廃止すると発表したこともあり、今徐々に見直されてきています。PPAPとは?その問題点は?メール送信の代替方法などをご紹介します。

 

◆PPAPとは

 

PPAPは、「P=Password付きZIPファイルを送ります、P=Passwordを送ります、A=暗号化、P=Protocol(プロトコル)」からきている言葉です。メールでファイルを送信する際、先に暗号化したZIPファイルを送信し、その後パスワードを送信するやり方です。この方法は、ファイル送信時のセキュリティ対策として、多くの企業で採用されてきました。しかし、セキュリティの面で問題があるとされ、2020年に政府が中央省庁での利用廃止を発表したこともあり、PPAPは安全なファイル送信法ではないという認識が広がってきています。

 

◆PPAPの問題点とは

 

PPAPが問題視されている理由はいくつかあり、その大きな理由が、PPAP はセキュリティの対策になっておらず、むしろセキュリティリスクが高まっているということです。パスワードをかけたZIPファイルは、もしウイルスのような悪意あるソフトウェアであるマルウェアがいても、届いた相手のウイルスチェックからすり抜けてしまう可能性があります。ところが、ファイルが暗号化されているから大丈夫だろうと過信し、そのまま解凍してウイルスに感染してしまうということが起こりえるのです。

ほかにも、毎回パスワードを送信する必要がありますが、送信側がパスワードを送り忘れてすぐにファイルが解凍できない、パスワードを毎回入れて解凍するため作業効率が良くないといった側面もあります。また、テレワークの推進もあり、モバイルデバイスでメールを確認する人も増えましたが、スマートフォンなどで受信したZIPファイルは、開封しにくいという難点もあります。

 

◆PPAPの代替案は?

 

ZIPよりさらに強固なセキュリティ対策がされた暗号化を行ってメールで送信する、という手もありますが、平井卓也デジタル改革担当相が外部ストレージサービスを利用すると発表したこともあり、DropboxやGoogleドライブなどのクラウドストレージを利用するという選択をする企業も多いようです。ただし、こうしたクラウドストレージを利用する際は、セキュリティ対策がしっかりしているストレージを選ぶというのが重要になります。

 

いかがでしたか?PPAPでファイルを送ることは、問題があるということはわかっても簡単に切り替えられないこともあるかもしれません。PPAPでファイルを送信している=セキュリティ対策をきちんとしている、というイメージが強いことから、なかなか他に置き換わらないということもあるようです。しかし、ファイルの送信により、相手側になにかの不利益を与えてしまうのは本望ではないでしょう。この機会に、見直してみてはいかがでしょうか。

お知らせ

コロナ禍も影響⁉サブスクリプション事情

サブスクリプションとは、商品やサービスに対してお金を支払って購入するのではなく、継続的に代金を支払って利用する方式です。もともと2010年ごろからアメリカを中心に徐々に浸透してきましたが、日本でもすでに定着してきており、動画配信や音楽配信など定番のサービス以外に新しいサービスも次々と生まれています。またコロナ禍において、今の時代にマッチしたサービスも生まれています。そこで、サブスクリプションとはなにか、どんなサブスクリプションがあるのかご紹介します。

 

◆サブスクリプションとは

 

サブスクリプションとは、ビジネスモデルのひとつであり、商品やサービスごとに料金を払って買い取るのではなく、一定額を払うことで商品やサービスが利用できる方式です。契約期間中は、商品やサービスの利用ができますが、契約が終了した時点で基本的には使えなくなります。サブスクリプションは、2010年に始まった、スキンケアや香水などが毎月届く「BIRCHBOX」の人気が高まったこともあり、アメリカを中心に広まりました。日本では2018年にトヨタ自動車が、好きな車を選んで乗ることができるサブスクリプションサービス「KINTO(キント)」を開始したこともあり、認知度が上がり、2019年には「2019ユーキャン新語・流行語大賞」に、サブスクリプションを略した「サブスク」という言葉がノミネートされました。

 

◆サブスクリプションのサービスの一例

 

サブスクリプションのサービスは多岐にわたりますが、身近にあるサブスクリプションサービスには以下のようなものがあります。

 

●動画配信

「Netflix(ネットフリックス)」、「dTV」、「FOD」など

●音楽配信

「Spotify(スポティファイ)」や「Apple Music」、「LINE MUSIC」など

●マンガ、雑誌関係

「コミックシーモア」や「Kindle Unlimited」、「コミックDAYS」など

●食品関係

「oisix(オイシックス)」や「らでぃっしゅぼーや」、「ココノミ」など。

●アパレル関係

「airCloset(エアークローゼット)」や「MECHAKARI(メチャカリ)」、「KIDSROBE(キッズローブ)」など

 

これ以外にも、ゲーム、ソフトウエア、家電、お酒、おもちゃ、英会話レッスン、コーヒー、お酒、歯科矯正、ホテルなどさまざまなサブスクリプションがあります。

 

◆コロナ禍で生まれたサブスクリプション

 

コロナ禍で対面することが難しくなったことや、テレワークが推進されたことにより、新しく生まれたり、注目が高まっているサブスクリプションもあります。たとえば、オンラインで結婚相談所の婚活サービスが受けられる婚活のサブスクリプションや、外食を控える人が増えたことなどから、料理やドリンクを提供するキッチンカーのサブスクリプションも増えています。ほかにも、コロナ禍で影響を受けている百貨店も進出しており、たとえば大丸百貨店が新規事業として、国内外の50ブランドから毎月3着まで選べる「AnotherADdress(アナザーアドレス)」のサブスクリプションを開始しています。

 

いかがでしたか?サブスクリプションサービスは、ここ数年で定着し、さまざまなサービスも生まれています。これは消費者が「物を所有する」ことよりも、「物を使った経験」に重点を置くようになったあらわれでもあるでしょう。自社の商品やサービスなど、どんなことがサブスクリプションサービスとして提供できるのか、考えてみるのもいいかもしれません。

お知らせ

リモートワークで市場が成長!SaaSとは?

SaaSとは、「Software as a Service」の略で、ネットワークを通じてソフトウェアを使うことができる形態のサービスのこと。

コロナ禍でリモートワークが普及し、遠く離れたそれぞれの場所で業務を行う機会も増えたこともあり、場所を選ばず、導入が簡単なSaaSを採用する企業が増加。同時に、SaaS市場は今後の成長も期待されています。

そこで、SaaSとはなにか?どんな特徴があるのか?メリットやデメリットなどをご紹介します。

 

◆SaaSとは

 

SaaSは、「Software as a Service」の頭の文字をとった略語で、サースまたはサーズと呼ばれる、クラウド型で提供するソフトウェアサービスです。従来のように、パソコン一台ずつにソフトウェアをインストールして使うのではなく、提供する側が用意したサーバーで稼働しているソフトウェアを、ユーザーがインターネットを経由して利用します。

 

◆SaaSの特徴

 

SaaSは、インターネットにつなぐだけで利用できるため、パソコンなどのモバイルデバイスがあれば場所を選ばず作業が可能です。データをクラウドに保管するため、個人のデバイスにデータ保管をする必要がないため安全性も高くなります。また、文章作成ソフトなどでは、ファイルの編集管理を複数のユーザーが行うことができるのも、特徴のひとつでしょう。

 

◆SaaSにはどんなものがあるか

 

GmailやGoogleドライブ、GoogleカレンダーといったGoogleが提供するサービスもSaaSの一種です。ほかには、WEB会議などを行うZoom(ズーム)、プロジェクトのタスク管理を行うBacklog(バックログ)、営業支援ツールのSalesforce(セールスフォース)、ビジネスチャットツールであるSlack (スラック)、や、クラウドストレージのDropbox(ドロップボックス)、勤怠管理システムのジョブカン、ウェビナーと呼ばれるオンラインセミナー用のツールであるV-CUBE セミナーなど、多種多様にわたります。

これらは無料版を用意してあるものもありますが、ほとんどが有料です。ただし、従量課金制になっているものが多く、使った分だけの料金を払えばよいため、コストを抑えることができます。

 

◆SaaSのメリット、デメリット

 

SaaSのメリットとして、短期間、小規模での導入ができるため、期間を決めて使う、一部署のみ導入してみる、といったお試し感覚での導入も可能です。また、自社で開発や管理をする必要がなく、導入費用や運用コストも比較的安価なため、コストを抑えることができ、常に最新版の状態で使うことができます。

デメリットとしては、比較的セキュリティが高いとされるSaaSですが、万全ではありません。また、データ移行が難しいため他のサービスへの乗り換えがしにくい、自社にあわせた大幅なカスタマイズができない、といったデメリットもあります。

 

いかがでしたか?いまや提供されているSaaSはどんどん増えており、すでに何かしらのSaaSを利用しているという企業も多いことでしょう。非常に注目されていることもあり、今後新たなSaaSが提供されることも考えられます。導入のコスト削減や運用管理コストの削減、従業員の業務簡略化のためにも、今一度社内のソフトウェアを見直して見るのもよいかもしれません。