SaaSとは、「Software as a Service」の略で、ネットワークを通じてソフトウェアを使うことができる形態のサービスのこと。
コロナ禍でリモートワークが普及し、遠く離れたそれぞれの場所で業務を行う機会も増えたこともあり、場所を選ばず、導入が簡単なSaaSを採用する企業が増加。同時に、SaaS市場は今後の成長も期待されています。
そこで、SaaSとはなにか?どんな特徴があるのか?メリットやデメリットなどをご紹介します。
◆SaaSとは
SaaSは、「Software as a Service」の頭の文字をとった略語で、サースまたはサーズと呼ばれる、クラウド型で提供するソフトウェアサービスです。従来のように、パソコン一台ずつにソフトウェアをインストールして使うのではなく、提供する側が用意したサーバーで稼働しているソフトウェアを、ユーザーがインターネットを経由して利用します。
◆SaaSの特徴
SaaSは、インターネットにつなぐだけで利用できるため、パソコンなどのモバイルデバイスがあれば場所を選ばず作業が可能です。データをクラウドに保管するため、個人のデバイスにデータ保管をする必要がないため安全性も高くなります。また、文章作成ソフトなどでは、ファイルの編集管理を複数のユーザーが行うことができるのも、特徴のひとつでしょう。
◆SaaSにはどんなものがあるか
GmailやGoogleドライブ、GoogleカレンダーといったGoogleが提供するサービスもSaaSの一種です。ほかには、WEB会議などを行うZoom(ズーム)、プロジェクトのタスク管理を行うBacklog(バックログ)、営業支援ツールのSalesforce(セールスフォース)、ビジネスチャットツールであるSlack (スラック)、や、クラウドストレージのDropbox(ドロップボックス)、勤怠管理システムのジョブカン、ウェビナーと呼ばれるオンラインセミナー用のツールであるV-CUBE セミナーなど、多種多様にわたります。
これらは無料版を用意してあるものもありますが、ほとんどが有料です。ただし、従量課金制になっているものが多く、使った分だけの料金を払えばよいため、コストを抑えることができます。
◆SaaSのメリット、デメリット
SaaSのメリットとして、短期間、小規模での導入ができるため、期間を決めて使う、一部署のみ導入してみる、といったお試し感覚での導入も可能です。また、自社で開発や管理をする必要がなく、導入費用や運用コストも比較的安価なため、コストを抑えることができ、常に最新版の状態で使うことができます。
デメリットとしては、比較的セキュリティが高いとされるSaaSですが、万全ではありません。また、データ移行が難しいため他のサービスへの乗り換えがしにくい、自社にあわせた大幅なカスタマイズができない、といったデメリットもあります。
いかがでしたか?いまや提供されているSaaSはどんどん増えており、すでに何かしらのSaaSを利用しているという企業も多いことでしょう。非常に注目されていることもあり、今後新たなSaaSが提供されることも考えられます。導入のコスト削減や運用管理コストの削減、従業員の業務簡略化のためにも、今一度社内のソフトウェアを見直して見るのもよいかもしれません。