マーケティングにSNSを活用している、という企業は多くあります。その中でも、2019年にはすでに日本で3300万アカウントを達成、2021年第4四半期には世界総ダウンロード数でTikTokを抜いて1位に返り咲いたInstagramを利用している企業も少なくはないでしょう。
Instagramをマーケティングに利用する際に抑えておいてほしいのが、エンゲージメントやインプレッション、フォロワーの属性といった数値を確認できる分析ツール、Instagramインサイトです。Instagramインサイトとは?どのようなデータが確認できるのかをご紹介します。
◆Instagramインサイトとは?
Instagramが公式に提供している無料の分析ツールで、Instagramのアプリ内で簡単に見ることができます。Instagramインサイトでは、年齢や性別といったアカウントフォロワーの基本情報や、いいね数やリーチ数など、投稿した記事に関するさまざまな数値を確認することができます。
◆Instagramインサイトを見るための注意点
Instagramインサイトは、個人アカウントでは見ることができないため、プロアカウントに変更する必要があります。プロアカウントへの変更は無料で、Instagramのプロフィール画面から簡単にできます。プロアカウントすることで、Instagram内に有料で広告を出したり、プロフィールボタンを設置することが可能となります。プロアカウントに変更すると、非公開にすることができなくなりますが、非公開にしたい場合は個人アカウントに戻せばいいだけなので、あまり気にする必要はないでしょう。また、現在Instagramインサイトはパソコンではなくアプリからのみ閲覧することができます。
◆Instagramインサイトで見られるデータ
インサイト概要では、大きく分けて3つの情報を見ることができます。
・「リーチしたアカウント数」では、投稿を一回以上見たアカウント数がわかり、その人の所在地、フォロワーかどうかといったことがわかるので、どのような人が投稿を見ているのかの判断材料になります。
・「アクションを実行したアカウント」では、投稿やストーリーズなどに、いいねやコメント、シェアしてくれた数が見られます。どの投稿に反応が多かったのかもわかります。
・「合計フォロワー」では、フォロワーが100人以上いれば、性別や年齢といった詳細を確認できます。またフォロワーの増減状況や、Instagramにアクセスした回数や時間も見ることが可能です。
さらに「あなたがシェアしたコンテンツ」では、投稿ごとにいいねやインプレッション数、コメント数などの詳細なデータを確認することができ、ほかにもさまざまな数値を見ることが可能です。
◆Instagramインサイトを使ってできること
記事を投稿する前に、この記事がどのくらいの人にどのような反応をしてほしいのか、まずは仮説を立てておきましょう。そして、その仮説に基づいた記事に対して、実際にどのような反応があったのかをInstagramインサイトの数値を参考に検証します。そして、想定したような反応がない場合は、どこをどう直したらいいのかを考え、次の記事で改善していくとよいでしょう。
いかがでしたか?SNSで発信しているけれど思ったような成果が出ない。ということもあるかもしれません。成果を出すためには、仮説、検証、改善といった分析が必須です。無料で、簡単に導入できて、しかもさまざまなデータを見ることができるInstagramインサイトは、Instagramをマーケティングに使っている企業にとって、とても便利なツールだといえるでしょう。Instagramを利用している企業は、活用を検討してみてはいかがでしょうか。