2015年9月、国連によって掲げられた国際社会共通の目標であるSDGs(エスディージーズ)。目標達成のための取り組みが世界各国で行われており、日本でも広まりつつあります。そんな中、新型コロナウイルスが流行。経済の停滞などもあり、より力を合わせてSDGsに取り組んでいかなければいけない状況となっています。
そこで、SDGsとはどんなものか?日本の取り組みや、コロナ禍においてのSDGsの現状をご紹介します。
◆SDGsとは
2030年を期限とする持続可能な17の開発目標と、それらを達成するための具体的な169のターゲットで構成されています。よりよい世界を目指し、地球上の「誰一人取り残さない」こと誓い、発展途上国も先進国もわけへだてなく取り組む普遍的なものです。
17の目標には「貧困をなくそう」、「人や国の不平等をなくそう」、「海の豊かさを守ろう」、「パートナーシップで目標を達成しよう」といった社会や環境、経済に関する分野の目標があります。
◆日本のSDGsの取り組みについて
政府が2016年5月から「持続可能な開発目標(SDGs)推進本部会合」を開催しSDGs関連への投資を決定。また、2019年12月には「SDGsアクションプラン2020」が策定。活力のある豊かな日本を作るために開発されたプランであり「ビジネスとイノベーション(~SDGsと連動する「Society 5.0」の推進~)」、「SDGsを原動力とした地方創生 強靱かつ環境に優しい魅力的なまちづくり」、「SDGsの担い手としての 次世代・女性のエンパワーメント」の3本柱でなりたっています。
◆コロナ禍でのSDGsの取り組み
コロナウイルスの流行により、世界が共通の危機感を抱えることになりました。その中で、環境や交通などの社会的インフラ、経済への関心が高まり、同時にSDGsへの関心も高まってきています。
日本では、テレワークや教育現場などのオンライン化が必要となり、コロナ禍によって遅れていたデジタル化が推進されつつあります。医療従事者への支援や、自粛により外出できない子どもに向けた支援などSDGsに積極的に取り組もうとする中小企業も出てきています。
世界的には経済復興策「グリーンリカバリー」の動きも始まりました。コロナ禍から復興を目指しつつ、地球温暖化やさまざま課題に対応し、今まで以上に良い社会の実現を目指すものであり、SDGsの目標達成とも重なっています。
いかがでしたか?コロナ禍により改めてSDGsの意義が見直され、世界各国が協力しあって目標達成をしていくことがより必要な時代となっています。SDGs達成のためにどんな取り組みができるのか、この機会に改めて考えてみてはいかがでしょうか。