5Gは、4Gと呼ばれる第4世代携帯電話の上位にあたるもの。次世代の移動体通信方式の総称であり、今まで以上に大容量の通信が可能になります。
今年の3月以降、各大手通信会社から5G対応のスマートフォンが続々登場。今すぐ4Gがなくなるわけではありませんが、徐々に4Gから5Gへの移行が進んでいくことは必至でしょう。
そこで、今注目の5Gとは実際にどのようなものなのか、5Gになることで何が変わるのかをご紹介します。
◆5Gとは?
5Gとは、携帯電話などの通信に使われる第五世代移動通信システムのことです。5Gの5は1980年代に登場した1代目にあたる1Gから数えて5代目を意味し、Gは「Generation」の頭文字をとったもの。2012年から使用されてきた4Gの性能がより向上したものとなっています。
◆5Gの3つの特徴
5Gの3つの特徴を4Gと比較しながら見ていきましょう。
・高速・大容量通信
4Gの最大通信速度が1Gbps、5Gの最大通信速度は20Gbpsとも言われています。つまり、4Gより通信速度が20倍速いことになります。
・低遅延
4Gでは1/100秒程度の遅延ですが、5Gの場合、1/1,000秒以下と言われています。4Gの約1/10となり、5Gではタイムラグを感じることがほとんどないと言われています。
・多接続
4Gでは1平方キロメートルあたり10万台の接続が可能ですが、5Gは100万台の接続が可能です。つまり、4Gのおよそ10倍の台数を同時に接続することができます。
◆5Gでできること
通信環境が安定し、かつ高速になることで、オンラインで行われる会議でのタイムラグがなくなる。通信速度が速く、動画を見たり、オンラインゲームをやるときのストレスがなくなる。ライブ会場やスポーツ会場など大勢が集まる場所で接続しにくくなるということが解消されます。
また、大容量で低遅延になることで、より質の高いVRが実現。遠隔操作での建設作業や農作業が可能になったり、野球やサッカーなどの試合をまるでその場にいるようなリアルな感覚で観戦することができるようになります。ほかにも、遠隔治療や自動運転の発展に大きく貢献するのではないかと期待が高まっています。
いかがでしたか?通信速度が速く、さまざまな機器と一度につなぐことができるため、5Gは今後のネットワークに大きな影響を与えることでしょう。徐々に4Gから5Gへの移行が進むことで、今後ますますネットワークの環境が変わっていくと考えられます。変化が起きる際には新しいサービスやビジネスが生まれるチャンスでもあります。ぜひ5Gについて知っておいてはいかがでしょうか。