シェアリングエコノミーという言葉を聞いたことがある方もいらっしゃるでしょう。
カーシェアやサイクルシェアなどは、目にする機会も多いかもしれませんが、実は他にもさまざまなシェアリングエコノミーが存在しています。
また、企業もシェアリングエコノミーを利用して人材を募集したり、シェアリングエコノミー事業そのものに参画したりしています。
そこで、シェアリングエコノミーとはどんなものなのか。具体例やメリットデメリットをご紹介します。
◆シェアリングエコノミーとは
個人などが持っている資産を貸し出してシェアしたり、交換したりして生まれる経済の動き。貸したい人と借りたい人をつなげるサービスのことをいうこともあります。
個人間でやり取りすることも多いのですが、実際にはシステムやサービスを利用して、シェアすることがほとんどです。
基本的には、インターネットを介して行われるため、スマホの普及率が高いことも、シェアリングエコノミーが浸透してきている大きな一因といえるでしょう。
◆シェアリングエコノミーの具体例
どのようなシェアリングエコノミーがあるのか具体的に見てみましょう。
シェアリングエコノミーの先駆けといわれるのが、Airbnb(エアビーアンドビー)。インターネットで空き部屋を貸し出すという、民泊の仲介をするシステムです。
駐車場シェアリングサービスのakippa(あきっぱ)は、開いているスペースを、必要な人に駐車場として貸し出すシステムです。
「タイムズカーシェア」や「オリックスカーシェア」など車をシェアするサービスもすでに多くあります。
「クラウドワークス」や「ランサーズ」などのクラウドソーシングも、技術をシェアするシェアリングエコノミーの一つといえるでしょう。
◆シェアリングエコノミーのメリットデメリット
メリットとしては、今持っているものや技術をシェアするため、初期投資や資金がかからず、収入減につながる可能性があります。また不要で捨ててしまうはずだったものに、新たな価値が生まれるというメリットもあります。
デメリットとしては、個人間でやり取りする際に、信頼性に不安があったり、トラブルが起ったりする可能性があります。また万が一のトラブルや事故が起こった際、補償の対象範囲が明確でないため、十分な補償を受けられない可能性もあります。ただし、最近ではシェアリングエコノミー向けの保険も登場しています。
いかがでしたか?シェアリングエコノミーの国内の市場規模は徐々に増加しており、今後も伸びていく可能性があります。シェアリングエコノミーのデメリットをきちんと把握し、その改善策を用意することで、ビジネスに生かすことができるかもしれません。