D2Cとは、ダイレクト・トゥ・コンシューマー(Direct to Consumer)の略であり、BtoBやBtoCと同じ、取引形態のひとつ。DtoCと書かれることもあります。
店舗を持たず、中間業者を通さずに、メーカーが直接ECサイトなどで一般消費者に販売をする、今注目されるビジネスモデルです。
すでに5年ほど前にこの形態は生まれ、アメリカなどでは成功例も多く生まれています。また、日本でも2年ほど前からD2Cに取り組む企業が出てきて徐々に成果が表れてきています。
そこで今回は、D2Cとは何か?そのメリットは?などD2Cについてご紹介します。
◆D2C(ダイレクト・トゥ・コンシューマー)とは?
ダイレクトは直接、コンシューマーは一般消費者の意味であり、D2Cは一般消費者に直接、物を販売するビジネスモデルです。
簡単に言うと、メーカーが、実店舗を持たず、中間業者を通すことなく、自社ECサイトで消費者に直接商品を販売するということ。
メーカーや商品の認知を高めるために、InstagramやFacebookなどのSNSや、YouTubeが広告媒体として利用されています。
もともとファッションなどのアパレル分野において多く採用されている販売形態ですが、マットレスや電動歯ブラシなどを扱うメーカーも参入するなど、今後広がりを見せていくと考えられます。
◆D2Cのメリットは?
D2Cのメリットは、店舗を持つ必要がないため開業時の初期費用が抑えられる点にあります。比較的開業しやすい形態だと言えるでしょう。
また、店舗がなく、中間業者を通さないことから経費を抑えることができます。そのため、質の高い商品を提供することが可能です。
また、一般消費者と直接取引をするため自社のブランディングがしやすい、顧客との接点が多いため関係構築がしやすい、といった利点もあります。
◆D2Cは成功するために何が必要?
D2Cで成功するためには、いくつかのポイントがあります。
まず大事なのが、商品力があること。D2Cという販売形態だから売れるのではなく、商品力があるからD2Cで売れるということを忘れないようにしましょう。
さらに言えば、商品力があるだけでも売れません。ブランド力がある、その商品にストーリーがあるといった付加価値が必要になるでしょう。
また、店舗がなくECショップのみの販売となるため、WEB上で広告したり、集客したりするマーケティングの知識も必須となります。
D2Cなら売れる、という訳ではないということを知っておきましょう。
いかがでしたか?D2Cは、まだ始まったばかりのビジネスモデルです。現在では、アパレル業が多いなど、業種がある程度限定されていますが、今後他業種にも広がっていく可能性もあります。こうした取引形態もあるということを知り、今後の販売の参考にしてみてはいかがでしょうか。