信用スコアという言葉をご存知でしょうか。名前は聞いたことがあるけれど、詳しくは分からないという方も多いかもしれません。
信用スコアとは、簡単に言うと個人の信用力をAIが分析し、数値化したもの。この数値が高いほど、信用力が高いことになります。
すでにアメリカや中国では浸透していますが、日本でも大手企業が信用スコア事業に算入していることで、国内でも注目が高まってきています。
信用スコアとはどういうものなのか?世界ではどのように使われていて、日本国内での現状はどうなっているのか?など、信用スコアの現状についてご紹介します。
◆信用スコアとは?
信用スコアとは、個人の情報をAIが分析し点数化し、個人の信用力を数値で表したものです。
分析する内容は信用スコアごとに変わりますが、個人の収入やネット通販などの購入履歴、過去の借入など金銭に関わることや、SNSの利用状況や社会活動、生活スタイルなど多岐にわたります。
こうして数値化された信用スコアは、さまざまな場面で個人の信用力を判断するのに利用されます。
◆海外での信用スコア利用の実態
信用スコアを大きく牽引しているのが中国です。
特に中国の芝麻信用のスコアサービスが大きな影響力を持ち、信用スコアが高いと一部地域でビザ取得の優遇があったり、ホテルなどのサービスにおいてデポジットの支払いが不要だったり、といったメリットがあります。
また、アメリカやイギリスなどの欧米では、クレジットスコアと呼ばれる信用スコアが浸透してきています。
これは、クレジットカードの利用履歴や返済能力といった、経済面が主な評価基準となっていて、クレジットスコアが高いとローンの金利や就職面で優遇されるといったメリットがあります。
◆日本での信用スコアの現状は?
日本ではまだなじみの薄い信用スコアですが、すでにNTTドコモやソフトバンク、ヤフーといった大手企業が、信用スコア事業に算入しています。
算出したスコアに応じて、シェアリングサービスの保証金を無料にする、ローン金利を優遇するといったことに利用されていくようです。
いかがでしたか?信用スコアは、お金に関することだけではなく、個人の人間性をも評価する数値と言えます。個人としては、信用スコアを上げることで、さまざまな優遇が期待できますし、企業としては、信用スコアが個人を見るときの評価のひとつとなることでしょう。信用スコアは、日本ではまだ始まったばかりとも言えますから、これからその動向をしっかりと見ていくことが必要なのではないでしょうか。