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英語で「ベビーカー」はなんと言う?

日本語では当たり前に使っている「和製英語」が、英語圏ではまったく意味が通じないということが少なくありません。海外旅行ではもちろん、国内で外国人に声をかけられたとき、困惑する原因にも。そこで今月は日本と外国ではまったく意味の違う「和製英語」を紹介します。

 

●ベビーカーは赤ちゃんの運転する車?

日本語で「ベビーカー」と言うと、当然、乳母車を想像します。そこで海外に子連れででかけて、ホテルや空港で「ベビーカーを貸してください」と伝えても、相手は首をかしげるに違いありません。英語で「baby car」とは小型自動車という意味です。または「赤ちゃんが運転する車」を想像する人も多いとか。

乳母車、ベビーカーを正しい英語で言うと「baby carriage」です。もう少し大きい子ども向けのイス型ベビーカーは「stroller」と呼びます。

また「ベビーベッド」も英語圏ではあまり使われない言葉です。アメリカでは「crib」と言い、イギリスでは「cot」が一般的です。ちなみに「ベッドタウン」も和製英語で、外国では通じません。アメリカでは「bedroom suburbs」、イギリスでは「commuter town」と言います。

 

●スキンシップは皮膚の船?

「子育てにはスキンシップが大切だ」と伝えたいとき、あなたならどんな単語を使いますか? 「スキンシップ」は立派な和製英語で、英語圏の人は「皮膚の船」のように感じて、ぞっとした表情をすること間違いなしです。英語でスキンシップのことを「physical contact」と言います。また心の内面のスキンシップのことは「personal contact」という言葉を使いましょう。

 

●「授業を切る」とはどんな意味?

「サボる」という言葉は日常的によく使います。もともとは「サボタージュ」というフランス語から来ていて、英語圏では「破壊工作」「意図的な妨害行為」などという少し物騒な意味を持っています。日本語的に軽い意味で「サボる」を表現する場合、「skip」や「cut」という動詞を使いましょう。「仕事をさぼる」なら「skip work」、「授業をサボる」なら「cut class」という具合です。

 

●「OK」と大統領選の深い関係

世界中で一般的に使われている英語の代表といえば「OK」ではないでしょうか。意味も文字数もシンプルこの上ない英語ですが、その語源ははっきりしません。ただ「OK」が言葉としてアメリカに定着したのは1840年の大統領選がきっかけだと言われています。

合衆国第8代大統領のマーティン・ヴァン・ブーレンのニックネームは「Old Kinderhook」と言います。彼はニューヨーク州のKinderhook村の出身だったのです。そして彼の支持者たちは、ブーレンのことを略して「O.K.」と呼び、大統領選のとき「Vote for O.K.!」というキャッチフレーズを作りました。これ以降、「うまくいっている」「満足している」「同意する」などの意味で広く使われるようになったと言われています。

 

以上、和製英語と正しい英語表現、そして英語トリビアをご紹介しました。外国人と会話をする際には、ぜひ思い出して、正しい英語表現を活用してください。