Twitterに代わるSNSとして、一番注目されているといえるのがマストドンでしょう。ドイツ人のプログラマーによって作られ、2016年に登場したSNSです。見た目や機能がTwitterに似ていて、500文字以内の短い文章を投稿したり(トゥ―ト)、リツイートしたり(ブースト)、フォローしている人の投稿がタイムラインに流れてきたりします。
大きな違いは、マストドンはオープンソース型のSNSであり、誰でも「インスタンス」と呼ばれるサーバーを立ち上げられること。自分が気に入ったインスタンスを選んで登録しますが、インスタンスごとに利用規約があるので、Twitterより少し複雑になっています。また、Twitterよりもプライバシー保護に優れているとされています。
◆Tumblr(タンブラー)
2007年にアメリカで立ち上がり、その後2011年に日本語版がリリースされた、ブログとSNSが融合した、マイクロブログサービスです。
Twitterの機能はほぼ持ち合わせており、リツイートができたり(リブログ)、フォローしている人の投稿がダッシュボード(タイムライン)に流れてきたりします。
大きな特徴は、テキストや画像だけでなく、動画、音楽、音声、チャットなどさまざまな投稿ができること。ただし、2018年より年齢制限が設けられ、13歳未満は利用ができず、18歳未満では使える機能に制限があります。
◆Instagram(インスタグラム)
Twitterに代わるSNSといえば、Instagramを思い浮かべる方も多いかもしれません。すでにInstagramを検討している、導入しているという企業もあるでしょう。
2010年にサービスの提供が開始され、公式の発表では、2019年の時点で日本には3,300万人のユーザーがいるとされています。
どちらも集客するという点は共通していますが、Twitterは文字を投稿するというイメージで、Instagramは写真を投稿するというイメージが強いでしょう。
Twitterはリツイートができることから拡散力が高いのが特徴ですが、Instagramではリツイートにあたるリポストにはアプリを利用するため、ワンアクションでできないというデメリットがあります。しかし、Instagramは30個までハッシュタグつけることができるため、うまく活用することで、より多くの人に投稿を見てもらうことが可能です。
ほかにも、FacebookやYouTube、TikTok、LINEといったSNSも、Twitterの代替として考えられるでしょう。
◆その他のSNS
上記以外にも、海外で普及しているSNSや新しいSNSやなど、Twitterの代わりとなりうるさまざまなSNSがあります。
例えば、アメリカで人気の掲示板型ソーシャルニュースサイト「Reddit(レディット)」、Facebookに似ており、プライバシー保護に重点を置いたSNS「MeWe(ミィウィ)」、Twitterのような仕様でありながら、長文が投稿可能で、チップ制度があるSNS「Post(ポスト)」、文章や画像、音声などで記事を作成できるメディアプラットフォーム「note(ノート)」、オタクに焦点をあてた国産の投稿系サービス「くるっぷ」、2014年より日本で開発されている分散型マイクロブログSNS「Misskey(ミスキー)」などです。
大切なのは、各SNSの機能や特徴を知り、それが自社に合っているかどうかを見極めることでしょう。
いかがでしたか?Twitterにはこれまでの歴史もありますし、もちろん利点も多くあります。しかし、基本的に無料のツールであり、Twitterだけに依存していると、何か大きな変化があったときに対応しきれない可能性も考えられます。かといって、いきなり違うSNSに乗り換えるのも難しいでしょう。もしものことを考え、Twitterに代わるSNSを調べ、自社に合うSNSを見つけ、試しにアカウントを作ってみる、ということを考えてみるのもいいかもしれません。