まるで人間が回答をしているかのように自然な対話ができることで、最近話題になっているのが、人工知能(AI)を持つチャットサービスです。特に注目されているのが、その先陣をきったのが、対話型AIのチャット GPT。名前を聞いたことがある、実際に使ったことがある、という方もいらっしゃるでしょう。
このチャットGPTへの期待が思った以上に大きかったこともあり、各社が追随し、多くの対話型AIが誕生しています。チャットGPTとはなにか?チャットGPT以外の対話型AIにはどのようなものがあるのか、それぞれの特徴についてご紹介します。
◆チャットGPTとは?
2022年11月に、アメリカの企業であるOpenAI社が発表したAIチャットサービスのこと。有料プランもありますが、基本的には無料で使用できます。チャットGPTは、質問に対して回答したり、指示にしたがって文章を作成したり、提示した文章の要約、翻訳、添削なども行います。チャットGPTが注目されるようになったのは、人間が回答しているかのような自然な文章であることが大きな要因と言えます。
◆チャットGPT以外の対話型AIとその特徴
チャットGPT以外に、どのような対話型AIがあるのでしょうか。いくつか例を挙げてご紹介します。
●Google Bard(グーグルバード)
2023年3月にGoogle社からリリースされたのが、Bardです。当初、英米版のみでしたが、4月には日本でも利用が可能になりました。無料で利用でき、ChatGPTと同じように対話型となっており、投げかけた質問に対して、大量のデータをもとにして回答を返してくれます。まだまだ回答には間違いもあるようですが、今後改善されていくことが期待されています。
●Microsoft Bing(ビング)AI
マイクロソフト社が提供する検索エンジン、Bingに搭載されている対話型AIがBing AIです。大きな特徴としては、質問に対してWEB上で検索して答えを導き出す点や、情報元のURLが開示されることです。これにより、比較的に正確性が高いとされています。現在は無料で提供されており、マイクロソフトにログインすることで利用できます。
さらに、Microsoftは、WordやExcel、Teamsなどで指示を出すと、それに合わせた資料を作成してくれる対話型AI「 Microsoft 365 Copilot(コパイロット)」のサービス提供を行うことも発表しています。
●Perplexity(パープレキシティ) AI
Perplexity AIは、無料で使用でき、チャットGPTと違って登録がいらずログインの必要がありません。Perplexityは、より多くのソースからの情報を要約して質問に回答するため、最新の情報が提供される、出典を引用してくれるので内容が正確かどうか簡単に確認することができる、という特徴があります。日本語対応も可能です。
●LINE「CLOVAChatbot(クローバチャットボット)」
LINE CLOVAが提供し、企業が顧客からの問い合わせやトラブルなどに対して、チャット対応を行うためのチャットボットです。LINE公式アカウントとの連携も可能で、LINEサービスやFacebookだけでなく、自社のWEBサイトやちょっとツールなどとも連携することができます。日本語だけでなく、英語や中国語などにも対応。
顧客対応を行うための対話型AIには、IBMの提供する「Watson Assistant(ワトソンアシスタント)」などもあります。
これ以外にも、無料で使えて画像生成もできるChatSonicや有料で基本的に有料のプランのみが用意されているJasper Chatなど、さまざまな対話型AIがあります。
いかがでしたか。チャットGPTだけでなく、さまざまな対話型AIがあることがわかっていただけたでしょうか。それぞれに特徴があり、得意分野もあります。いまはまだ正確性やスピードなど、問題点もあるかもしれませんが、AIの進化は目覚ましいものがあり、今後より使いやすく、より便利に改良されている可能性も十分にあるでしょう。対話型AIを利用することで、業務効率が上がる場合もあるかもしれません。ぜひ一度対話型AIについて調べてみてはいかがでしょうか。